「残業を減らしたい」「毎日定時で帰りたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、現実には残業が当たり前になっていたり、突発的な仕事が入ってきたりして、なかなか思うようにいかないこともあります。
そこで今回は、「なぜ残業が続いてしまうのか」を考えつつ、効率よく業務をこなし、定時で帰るための3つのコツを紹介します。

職場に「残業が当たり前」という風潮があると、仕事が終わっていても周りに合わせて帰りにくくなります。
特に周囲が「残業するのが当然」という空気を持っている場合、早く帰ることに罪悪感を感じたり、上司や同僚の視線が気になってしまうことも。
また、残業によって評価が高まると感じる人もおり、早く帰りたいと思っても行動に移しづらくなるのが現状です。

人手が足りていない職場では、一人ひとりの業務量が増えがちです。
そのため、自分の仕事が終わってもほかの人を手伝う必要があり、自然と残業が続いてしまいます。
特に忙しい時期やプロジェクトが重なる場合には、少ない人数で多くの業務をこなす必要があるため、早く帰りたくてもなかなかむずしい状況に陥りやすくなります。

サービス業や営業職、医療・福祉関連などの対人対応が求められる業種では、突発的な仕事が頻繁に発生する傾向があります。
こうした仕事が入ると、計画通りに業務を進めるのがむずかしくなり、定時で帰るのが困難になります。
日中の仕事を終えたと思っても、急な依頼や対応が必要な業務が入るとスケジュールが崩れ、結果的に残業が増えてしまうのです。
こうした急な対応に備えるためには、日頃から段取りや業務の優先順位付けが重要ですが、完全に防ぐのはむずかしいのが実情です。

まずは、毎日のタスクをリストアップし、「すぐにやらなければならないこと」「今日中に終わらせたいこと」「後回しでも大丈夫なこと」の、優先順位をつけてみましょう。
たとえば、急ぎのタスクには「重要」と印をつけ、落ち着いてあとからできるタスクは「後で」と印をつけるだけでも効果的です。最初はざっくりとした分け方でOK。
毎朝少しの時間を使って、優先順位を見直す習慣をつけると、時間の使い方が変わり、定時で帰りやすくなります。

毎日の業務のなかには、意外とムダと感じられる作業や時間が含まれていることがあります。
たとえば、何度もチェックをくり返す、同じ情報を別の書類に入力するなど、実はやらなくても影響の少ない作業はありませんか？
そうしたムダを見つけたら、思い切って減らす方法を考えましょう。
具体的には、パソコンのショートカット機能と活用する、似たような作業はまとめて行う、デジタルツールで自動化するなど、効率化を意識するとできることはいろいろと見つかります。
最初はむずかしく感じるかもしれませんが、少しずつ取り入れてみましょう。

長時間働くのが当然となっている職場や、体制が変わりにくい会社では、いくら自分が工夫しても限界があります。
心身の健康を守るためにも、働き方に柔軟性があり、残業を抑えられる職場への転職を視野に入れてみましょう。
転職する際は、企業の働き方や残業に対する方針を事前にリサーチすることが大切です。
求人情報や企業の口コミ、面接時に勤務時間について質問することで、より自分の理想に合った職場を見つけられる可能性が高まります。

残業を減らして定時で帰るたには、優先順位をつけたりムダを省いたりする工夫が大切だとわかりましたね。
それでも改善がむずかしい場合は、転職も視野に入れ、自分に合った働き方を見つけましょう。
あなたの心身の健康を第一優先にし、充実した毎日を手に入れてください。